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母が天国に行った日
今日は母の日ですね。
4月は沢山のお休みをありがとうございました。
皆様にはお伝え致しましたが、4月1日に母が亡くなりました。
早くからこのブログを書き始めましたが、悲しい気分になり
少しづつ書いていましたら、1か月過ぎ、とうとう母の日に
なってしまいました。
退院する母の看病でしばらく実家に帰省する予定でしたが、
母の体調が想像以上に優れないという事で
前倒しで帰省しました。
しかし、実家に着いてわずか5時間後、大好きなアイスを
少し口に含んだあと、家族全員に見守られ、静かに息を
引き取りました。
母とはコロナで2年以上会っていませんでした。
認知症が進行し、実家で会えた時には半分目を閉じている状態で
したが、耳元で話かけると少しづつ目が開いてきて、
しばらくすると焦点は合わないのですが、目がしっかりと
開き、1~2回目は一瞬ですが、私と目があうような状態
にまでなりました。
いろいろやってあげたい事があり、フェイシャルスポンジや
鍼などいくつか用意していましたが、息をしているのが
精一杯の様子を見ると、手掌と足底を洗面器につけて洗い
爪を切ってあげる事くらいしかできませんでした。
3か月もお風呂に入れなかった母ですが、手と足を
洗ってあげると、うれしかったのでしょうか、信じられない
くらいの力で何度か私の手を握り返してくれました。
あの手の感触は忘れられません。
ただ、あまりの力強さに『まだまだ元気』と思ってしまった
のと、少し恥ずかしい気がして、その手を握り返すどころか、
「も~痛いよ~」なんて言いながら、逆に振り払ってし
まいました泣。
抱きしめてあげたかったのですが、意識もほとんどなく
これ以上ないくらい痩せ細り、起き上がる事も出来ない
体をパジャマの上から軽く摩る事が精一杯でした。
エステティシャンとして、鍼灸師として
やってあげれることは何もありませんでした。
人の死は悲しいものであり、崇高なものであると感じました。
実際の生活の中では、人生は果てしなく続くような気もして
途方に暮れてしまう事もありますが、
やはり、終わりがあるという事をまざまざと見せつけられました。
美容師として長く勤め、手先が器用で、洋裁、編み物、刺繍など
なんでも作れる素敵な母でした。
家の中はいつも母の手作りのもので溢れていていました。
小さな時から苦労を重ねて育ち、控え目で真面目で頑張り屋
だった母に心から感謝したいと思います。
私の母に一度も会った事のない友人やお客様から
沢山のお心遣いを頂き、本当に感謝致します。
私が優しい方々に支えられている事を
母も喜んでいると思います。
本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
オリエンタルボーテHIROO
萱場久美子
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KUMIKO (カヤバクミコ) インターナショナルエステティシャン 美容鍼灸師 あん摩・指圧・マッサージ師 3つのエステティック国際ライセンスに加え、鍼灸師、あん摩・指圧・マッサージ師のライセンスを持つ美容施術のプロフェッショナル。エステ大会の技術トレーニングも行い、エステティックグランプリにおいて、過去連続3回『準グランプリ』を輩出。サロン業務以外に定期的にセミナーも開催中。 |
2022/04/29