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ラーメン屋さんから学ぶこと
先日、化学調味料を一切使用しないラーメンを食べました。
のれんをくぐっても『いらっしゃいませ』はなく、カウンターの中でもくもくと店主が一人でラーメンを作っていました。待っている人もいて人気店の様でした。
カウンターの端にはアルバイトの女の子が一人だけいて、することがなさそうにじっと立っていました。食べ終わった器を下げたり、洗い物をするだけなんでしょうね。
忙しい様子で働く店主のピリピリ感が伝わり、お店の中もちょっとリラックスできない感じでした。
見ると、ラーメンに関する事は店主がすべてしていて、非常に効率が悪い。
一緒に行った友人が『日々、イノベーションしないと効率が悪いまま、利益が上がらず、疲弊していくよね。』
『盛り付けくらいは女の子にさせてもいいのに。』と。
何でも自分でやらなければ気が済まないのはわかる気がします。
ただ、お客さんが店の中で立って待っている環境で、アルバイトの女の子は居場所がなさそうにしていて、店主一人が必死に仕事をしている姿を見てる方はなんだかイライラしました。
しばらくすると、食べ終わった人が席を立ったので、私の前で待っていた男の人が座ろうとしたら、すかさず店主が『ご案内するまで少々お待ちください。』と言いました。言われたその人はバツが悪そうにしてました。
『いらっしゃいませ』を言わないのに、そんな事にはすぐに反応するんだと違和感がありました。
ラーメンは化学調味料を使用していないのですが、苦みといいますか、えぐみがあり不思議な味でした。
『こだわり』って何でしょうね。
こだわりの物を提供したいが為に自分一人が必死でお店自体が変な方向に行っているような気がしました。
・効率が悪い仕事姿を見せられているお客さんの目線に気が付いていない。
・多分お客さんの顔じゃなくて、ラーメンしか見ていない。
・帰る時だけ『ありがとうございました』と言ってましたが、心が冷めたお客さんには全く届かない言葉。
色々含めてこだわりの味は私にはそんなに美味しく感じませんでした。
何だか、エステでも同じ事があるなと思いました。特に個人サロンではおこりやすい間違いかも知れません。
技術にこだわるが為にお客様のニーズを見てない。
良い物を提供したいと思っている気持がサロン目線でお客様の都合を見ていない。
結果、お客様にとってめんどくさいだけの『いい技術』でも『いいサロン』でもない。
何だかラーメン1杯でとても勉強になりました。
『こだわり』の勘違い、お客様目線の行動、第一印象の大切さを実感しました。
どこに行っても勉強になりますね。