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映画 闇の子供たち
恵比寿で国際最基準に則ったエステティックを提供するサロン『オリエンタルボーテHIROO』の吉田久美子です。
昼間、ジムに行こうと家から渋谷まで歩いたのですが、あまりの暑さにやられ先に進めずマックに逃げ込みました。
このまま引き返すのもなんだし、お子ちゃまがいない映画を見ようと考え一番早く見れる映画を検索したところ『闇の子供たち』がヒットしました。
かなり重めの映画とは聞いていましたが想像を超える重さでした。
幼児売買、臓器売買、貧困、マフィア、無政府状態などタイの抱える表には出ない問題を大胆ににえぐりだした作品です。
先進国の幼児性愛者のために子供が大人用玩具のように売買され、エイズを発症しても客の相手をさせられ、使えなくなると生きたままごみ袋に入れられてごみとして出される。病気のない子供は臓器売買にあてられ、生きたまま臓器を取られ先進国の臓器移植を待っている子供に提供させれる。牢屋のような部屋の中で死んだように座ってお客を待つ子供達のシーンはニオイまで伝わってきそうな気がしました。
とにかく性描写がグロテスクで衝撃的でした・・・。
一番辛かったのは子供を買いにきた日本人の男性が子供とのからみをビデオに撮って、その映像をパソコンにアップさせている姿でした。
事の後なので全裸ではありましたが、食べ物を無造作に口に入れながら楽しそうにパソコンに向かっている姿は日常ですよ。
普通の人の裏にある『止めることができない欲望』の大きさに寒気がしました。
この映画にヒーローは存在せず、解決方法もなく、人間の閉ざされた心とみじめさが漂ってました。
フィクションですが、これはタイの今でしょうね。昔、「こんなに人の命が重いのは世界中で日本くらいだよ。海外では人の命なんて案外安いんだよね。」といった知人の言葉がよぎりました。
2008/08/11