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秋の味覚で世の中を知る
秋の味覚といえば『松茸』。
とは言っても食べるのは1年で一度(苦笑)。
先月おすし屋さんで松茸の土瓶蒸を頂きました。
ちゃんとした土瓶って味が薄いんですよ。
最近の人は外食が多く、化学調味料に舌が慣れてしまっているので、シンプルに調理したお料理は「味が薄く」感じるらしいです。
ちゃんとしたお料理ほど『味が薄い』『物足りない』『コクがない』と感じるらしい。
私も『松茸のお吸い物』とか飲んでいるので(笑)本物を頂くと味の薄さに戸惑います・・・。
土瓶を出されて、そういえば去年もここで食べたっけ・・・と思い出しました。
確か、昨年は8月に伺ったときに松茸の土瓶蒸を頂きました。
『8月なんて随分早いですね。』と言ったら『うちは秋にはもうやらないんだよ。』と店主。
聞けば『はしり』にこだわるらしい。「粋ですね。」と言ったら、「それは『はしり』って言うんだよ。」と教えて下さいました。
ただ、今年は9月の終わりに伺ったのですが、まだ土瓶を出していたので『今年は遅くまで出しているんですね』と
聞いたら、だんだん季節がずれてきて、欲しい時期にものがないらしい。
お魚も、江戸時代のお料理の文献に載っている季節が2カ月ほどずれているらしく『旬』や『はしり』がよくわからなくなってきているそうです。
温暖化ですね・・・。
そこのおすし屋さんはちょっと高めなので私はなかなか行けないのですが、カウンターにはOLさん3人が英語まじりで楽しそうに会話をしていてびっくり!。会社帰りに女性同士で来れるなんて・・・。きっと『高給OLさん』なのでしょう。よく来ているらしい。。。。
『化学調味料の舌』に『温暖化』、そして『二極化』。
主人の誕生日で伺ったおすし屋さんでしたが、いろいろのものが垣間見れました。